阪神甲子園球場の体験談

大阪に住んでいた頃に、何度か行ったことがあります。座った席は、あの有名な甲子園のライトスタンドです。世間一般のイメージでは、ガラの悪い、行儀の悪い場所というイメージですが、意外と皆さんマナーがいいです。周りの気遣いをお互いをしていると言った感じです。確かに強面な人も多いですし、しゃべり口調も、ザ・関西弁。

ハタから見たらガラが悪そうですが、子連れのおっちゃんやおばちゃんは周りの知らない人にも、愛想良く話しかけ、和気藹々とした雰囲気なのです。いざ、試合が始まると、まぁお祭り騒ぎ。ヒットを一本打つごとに、異様な盛り上がりを見せます。ヒット1本で、中規模の地方のお祭りに匹敵します。

点が入ったり、ホームランが出たら、名物のお祭りに匹敵します。ジェット風船が乱れ飛びます。優勝もしていないのにビールかけが始まります。いい意味で、怒号が飛び交います。阿鼻叫喚の世界になります。9回裏に、檜山が逆転ホームランを打った時なんかみんな試合なんかそっちのけで、騒ぎまくっていました。

気付いたら3アウトになっていましいた。
「おい。どうなったんや。この後」と、皆が聞き合っていました。

そして、相手側の攻撃時。今までの盛り上がりが嘘のように、静かになります。みんな、焼きそばを食べます。タバコを吸いに行きます。売り子の人にちょっかいを掛けに行きます。ほとんどが、野球を見ていません。このギャップがまた面白いのです。なぜ、阪神は弱くても客が減りにくいのか?

その答えは、みんな甲子園の雰囲気を味わいにいっていて、勝ち負けは、そこまで拘らないんです。甲子園で、ビール飲んで騒いで、みんなで楽しむ。甲子園に行く人は、みんな野球と言う祭りを楽しみに行ってるんだと思います。

夢だった阪神甲子園球場に息子と行って来ました

 私にとって兵庫県の阪神甲子園球場は小さい頃からの憧れの場所でした。野球少年で高校までずっと野球部のユニフォームを着っぱなしで、明けても暮れても野球のボールを追う生活をしていました。

 阪神甲子園球場は日本全国の野球少年の聖地です。小学校の時、近所の少し年上の友だちが持っていた甲子園球場の砂を、みんなで見に行っては憧れのため息をついていたものです。
 実際に甲子園球場の土を球児として踏むことは実現しませんでしたが、いつでも甲子園球場という響きは、私に甘酸っぱい想いを抱かせるものでした。

 そんな私も中年になり、小学生の息子を持つ身になりました。私に似て野球好きな子供に育ち、今夏初めて阪神甲子園野球場に行くことに決めました。ちょうど阪神戦の日だったので、梅田から阪神の電車に乗るホームからは人が溢れんばかりでした。それも黄色と黒の縞模様のハッピや帽子などを身につけた人・人・人。息子とはぐれないようにしっかり手を繋いで乗った電車の熱気はこれからも一生忘れることができないでしょう。

 今まで見たどの試合よりも情熱的な応援合戦に、思わず息子と一緒に大声を張り上げている自分がいました。夢に見た甲子園に息子と一緒に来られた自分の人生は、とても幸運なものだと思いました。